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普通の人は、いくら稼いでいるのか?

平成が終わり、令和が始まった日本で働く人は一体どれほど稼いでいるのでしょうか。

ここでは最新のデータを使って、日本で働く人々の「年収」を様々な角度から読み解いていきたいと思います。

日本で働く人の年収を代表値から読み解く

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出典:国民生活基礎調査結果の概要より

厚生労働省が発表した国民生活基礎調査をもとに、日本で働く人々の年収を

  1. 平均値
  2. 中央値
  3. 最頻値

という3つの代表値から分析してみます。

日本で働く人の平均的な年収

最新データによると1世帯当たりの平均年収は560万2000円となっています。

ここでのポイントは、年収560万円という金額は『1世帯当たり』の平均年収ということで、夫婦や場合によっては社会人になった子供の年収もすべて含まれている点です。

平均年収の暮らしについては別記事で分析しています。ぜひこちらも読んでみてください。

平均的な年収で実現できる暮らし

平均的な年収で、平均的な暮らしはできるのか?

そして、世帯主の年齢別に世帯平均年収を算出すると、次のような状況であることが確認できます。

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平均年収を年代別に見てみると、30代から40代にかけて大きく年収を伸ばしていることが読み取れます。

この年齢別平均年収の情報をもとに、30歳時点・40歳時点・50歳時点の平均収入を算出してみると次のような状況であることが分かります。

世帯主年齢
世帯年収(平均)
30歳(時点)
548万円
40歳(時点)
653万円
50歳(時点)
747万円

平均年収の上昇率は、44歳くらいまで年2%程度で上昇し、45歳を過ぎたあたりから年1%程度の緩やかな上昇に切り替わっていくのが平均的な所得の推移であることも読み取れます。

平均年収のように順調な年収上昇カーブを得ていくことは、このご時世にあってどのご家庭にとっても理想形なのではないでしょうか。

さて、ここまでが「平均年収」という年収の平均値の実態になりますが、ご存知のように平均値は年収の著しく高い人の影響を色濃く受けることが知られています。

そこで、続いて、日本で働く人の真ん中にいる人の年収(=中央値年収)についても、同調査をもとに読み解いてみることにします。

日本で働く人の中間的な年収

最新の1世帯当たり中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)の年収は 442 万円となっていることが、これまたグラフ(図9 所得金額階級別世帯数の相対度数分布)内に記載されています。

これまたさらに詳しく平均年収同様に世帯主の年齢別における世帯中央値年収を確認してみましょう

同調査では各年齢別の中央値年収は数値として発表されていないため、年代別度数分布から筆者が算出した世帯主の年齢層別中央値年収をグラフ化すると次のようになりました。

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パッと見た感じでは平均年収のグラフと同じ形をしているという印象を受けます。

この平均年収と同様に年齢別中央値年収の情報をもとに、30歳時点・40歳時点・50歳時点の中央値所得状況を算出したものが以下の表になります。

世帯主年齢
世帯年収(中央)
30歳(時点)
506万円
40歳(時点)
594万円
50歳(時点)
688万円

平均年収では45歳付近まで上昇率2%という成長具合が確認できたのに対し、中央値年収の上昇率は、30代から50代に渡っておよそ1.5%程度の推移であることが読み取れます。

また、平均年収と中央値年収における差は最大で年間70万円程度の差がある(45歳時点)ことが分かります。これは月々約6万円近い収入の差があることを意味しており、子育て世代にとっては非常に大きな収入差であるといえます。

とはいえ、平均年収および中央値年収における各年代での所得状況は非常に似ていることが分かりました。

では、最後に日本で働く人々の最も多い収入状況を最頻値年収を算出し、読み解いていくことにします。

日本で働く人で最も多い年収

最新の1世帯当たり最頻値(最も多くの人が得ている)年収は 350 万円となっていることが、グラフ(図9 所得金額階級別世帯数の相対度数分布)から分かります。

同グラフによると、年収300万円~400万円の区分に日本人の13.8%が所属していることが確認でき、年収区分を年収100万円~400万円に広げてみると実に39.4%という数値になります。

また、ここまで見てきた平均年収・中央値年収と同様に各年齢層別における最頻値年収を同調査の報告書から作成してみました。

すると、最頻値年収では平均年収・中央値年収とは異なる姿が浮かび上がってきました。

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なんと50代における最頻値年収は1200万円~1500万円の高所得者層が最頻値年収となっています。これはパッと見たときにかなりびっくりする結果となりました。

50代の最頻値年収が急激に上昇している要因として考えられることは、子供が成人し、働き始めるタイミングであることから、その稼ぎが上乗せされることが考えられます。

それでも、新卒の平均年収は300万円程度ですので、50代では大きく年収を上昇させている方が多くいらっしゃることが読み解けます。

それではここまでに紹介した平均年収・中央値年収・最頻値年収の年齢層別推移をまとめてグラフ化してみます。

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こうして3つの代表値を並べてみても、50代における最頻値年収の高さに目がいってしまいますよね。

日本で働く人の年代別年収状況を読み解く

さて、ここまで3つの代表値をもとに日本で働く人々の年収を分析してきましたが、もう少し深堀するためにも各年齢層別おける収入分布の状況を確認してみたいと思います。

日本で働く20代の年収分布

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日本では新卒・第二新卒・若手などと言われながら働いく20代の年収分布図を作成したものがこちらになります。

さらに、20代の代表値年収をまとめた表が以下になります。

20代の平均値年収
350万円
20代の中央値年収
330万円
20代の最頻値年収
325万円

30代の年収分布における特徴は、平均年収・中央値年収・最頻値年収ともグラフで黄色になっている年収300万円~350万円の年収区分に所属していることにあります。

つまり、日本で働く普通の20代(29歳以下)は年収330万円くらい稼いでいると言っても問題はないかと思います。

ただし、ただし、ここで20代と表記しましたが、同調査では29歳以下の所得を得ている人々がまとめられているため、10代の労働者もこの分布には含まれています。そのため、純粋に20代だけの年収状況はもう少し高額になることが予想されるため注意が必要です。

日本で働く30代の年収分布

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続いて、日本では心機一転やスキルアップを求めて転職する人も増える30代の年収分布図を作成したものがこちらになります。

また、30代の代表値年収をまとめた表が以下になります。

30代の平均値年収
595万円
30代の中央値年収
540万円
30代の最頻値年収
525万円

30代の年収分布における特徴は、平均年収(青グラフ)が中央値年収・最頻値年収(黄グラフ)よりも高所得区分へ押し上げられている点にあります。

これが意味することは、日本では30代になると1000万円を超える高所得者層が増えていることで、一部の外れ値の影響を受けやすい平均値が押し上げられていると考えられます。

つまり、日本で働く普通の30代は年収550万円くらい稼いでいる一方で、高収入を得る人が増加し始める年代であると表現できるのではないでしょうか。

日本では30代になると高収入を得る職場が20代以下と比べると大幅に増えている構造があるのかもしれませんね。 

続いて、40代です。

日本で働く40代の年収分布

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日本の労働市場では働き盛りとされる40代の年収分布がこちらになります。

さらに、40代の代表値年収をまとめた表が以下になります。

40代の平均値年収
708万円
40代の中央値年収
635万円
40代の最頻値年収
625万円

40代の年収分布における特徴は、30代のときに起こった平均年収区分(青グラフ)が中央値年収・最頻値年収(黄グラフ)よりもさらに高所得区分へと押し上げられてる点です。

30代同様中央値年収と最頻値年収は同額区分にある一方で、平均年収区分は高所得者層に引っ張られる形でグイグイと上昇を続けています。

40代での分布をみると、20代・30代では比較的「正規分布」(こぶが1つ)に近かったグラフの形が崩れ始め、年収の2極化(こぶが2つ)しているように読み取れます。

つまり、日本で働く普通の40代は年収630万円くらい稼いでいる一方で、高収入を得る人は急増するが、反面で年収が伸び悩む人も多くいる年代であると表現できるのではないでしょうか。

では最後に、50代です。

日本で働く50代の年収分布

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日本では定年までのカウントダウンが始まる50代の年収分布グラフがこちらになります。

50代の代表値年収をまとめた表が以下になります。

50代の平均値年収
778万円
50代の中央値年収
724万円
50代の最頻値年収
1350万円

50代の年収分布における特徴は、なんといっても最頻値年収(黄グラフ)の高所得区分への移行です。

平均値年収(青グラフ)と中央値年収(赤グラフ)を置き去り、かなり高額な区分へと急上昇しています。

50代の所得分布は一様分布(ほぼ横ばい)に見えるほど、どの年収区分にも均一的に所属する一方で、高額所得者層だけは突出して所属する人々が増えています。

ただ、ここで考えていただきたいことが50代という年齢です。

50代になると子供が成長し、働き始めることではないでしょうか。

つまり、この50代に限って言えば夫婦のみの世帯年収ではなく、子供の年収が加わった所得の可能性が高いということです。

結果、40代と比較すると一気に高所得世帯が急増していると考えられます。

普通の人はいくら稼いでいるのか?

以上、ここでは最新の統計データをもとに、日本という国で働く人々はどれほど稼いでいるのかについて分析してきました。

こうして統計データを見る限り、日本で働くには30代で増え始める高額所得者になるチャンスをいかに掴めるかが人生の一つ目の岐路になりそうです。

40代は年収の2極化が進む世代であることからも、いかに30代で年収アップにつながるキャリアを過ごしていけるかが鍵となりそうです。

各言う私自身も転職を経て、今まさに大きな岐路に立っている状況にあります。

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参考記事公務員から一般企業に転職し、人生を切り開いた方法をシェアします 

チャンスを掴み取るべく、あがきにあがいていきたいと思います。

以上、本日は普通の人はいくら稼いでいるのか?について、統計データをもとに年収を分析しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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